【vol.11】“理念経営”という、果てなき挑戦

創業当初、私の中にあったのは、
「誰よりも本気で、“ほんまにいいもの”を届けたい」という志でした。
たったひとつの商品から始まった、私たちの挑戦。
理念を形にし、信頼を積み重ね、仲間が増え、ブランドが育ち──
いま、リアンは創業から7期目を迎えています。
これまで、理念は「想い」で伝えてきました。
巻物、手紙、セミナー、対話、言葉、表情。
そこに“体温”が宿るように──私自身が、すべての場に立ち、言葉を届けてきました。
でも、ふと思ったのです。
「もし、私が明日いなくなったら?」
リアンという会社は続くだろうか?
理念は、本当に残るだろうか?
想いは、社員たちの心に、根を張れているだろうか?
私は、ここで決意しました。
「志」を、“構造”にして残していこう。
どれだけ美しい言葉も、どれだけ強い情熱も、
仕組みにしなければ、未来には残らない。
リアンの理念は、「一隅を照らそう」。
それを社内でどう共有するか?
どう育てるか?
どう、次の世代に託していくか?
この問いに、経営者として本気で向き合っていく時期に入りました。
だから今、少しずつ進めていることがあります。
経営計画書作成
理念を軸にした評価制度の設計
採用時の理念共有プログラム
理念共感型インターン実習プログラム
理念ベースの社内ミーティングのフォーマット化
新人研修で「リアンとは何か?」を語る時間の確保
これらは、“急成長”を目的としたものではありません。
“揺るぎない会社”になるための根づくりです。
理念は、特別なことじゃなくていい。
日々の言葉、日々の判断、日々の選択。
その“繰り返し”の中に、自然と根づくものだから。
志を語るだけの会社ではなく、
志を“仕組み”で守れる会社へ。
それが、次の私の挑戦です。
この連載で綴ってきた創業ストーリーは、
まだ「物語の途中」にすぎません。
リアンは、これからが本番です。
理念を、理念で終わらせない。
「理念がある会社って、ほんまにかっこええな」
そう思ってもらえるような、実践者でありたい。
10年後、100年後。
私たちの届けた商品が、
「単なるモノ」ではなく、「生き方」や「価値観」として手に取られている。
そんな未来を夢見て、私はこれからも歩みを止めません。
本当にいいものを、本当に届けるために。
一隅を照らす“灯”を、次の世代へと渡していくために。
これからも、ずっとリアンらしく在り続けます。