【vol.10】“続ける”という、最も困難な才能

「類は友を呼ぶ」
この言葉を、私は理念経営を通じて、何度も体感してきました。
私たちはこれまで、採用広告に一円も使ったことがありません。
にもかかわらず、リアンには素晴らしい仲間が集まり続けています。
その理由はただ一つ──
「あり方」に共鳴してくださった方だけが、自然と門を叩いてくれているから。
社員の紹介、取引先様からのご縁、さらにはお客様からの転職。
誰一人として「条件」ではなく、私たちの掲げる「理念」に共感して集まってくださった方だけです。
だから、面接でズレることがほとんどありません。
今のメンバー全員と、誇りを持って、最高の仕事をしています。
もちろん、今後、事業規模が拡大する中で採用戦略も変わっていくもあります。
それでも、理念を軸にした採用は、一生貫いていきたい。
私はそう信じています。
販路についても、同じです。
私たちは、単に“商品を置いてくれる”先を探しているわけではありません。
「リアンの商品を届けたい」と心から思ってくださる方にしか、商品をご案内していません。
だからこそ、
どの店舗様とも、最高の関係性でお仕事ができています。
そして、もうひとつ──
それを最も象徴しているのが、“商品との出会い”です。
創業時から、奇跡のようなご縁に導かれ、
唯一無二の発酵エキスに出会いました。
そして今、新たな柱となる素材との出会いがありました。
それが──燕の巣原料です。
人との出会いから生まれ、
志が志を呼び、繋がっていった先に、
世界最高峰レベルの原料とのご縁が生まれました。
この原料との出逢いは、私たちにとって、大きな分岐点となります。
世界最高峰の高品質な原料は、「探して見つかるもの」ではないです。
“誠実なコミュニティ”の中からしか、生まれないのです。
無理につくるご縁ではなく、
自然と繋がっていく流れ。
私はその奇跡を、リアルに体験しました。
2025年から、
この燕の巣原料を軸にした新シリーズ──realityシリーズを、
日本から世界へ発信してまいります。
「理念経営」という言葉は、
たしかに美しい響きがあります。
でも、実践とは、孤独との対話です。
誰かに評価されなくても、
誰にも見られていなくても、
「自分の言葉に、背中を合わせて生きる」
それが、理念を持つということ。
リアンが目指すのは、ブームでもバズでもない。
“100年後に残る思想”です。
100年後──
リアン商品を手に取った人がこう言ってくれたら、
私は心から嬉しいです。
「この商品には、“人の信念”が込められている」
「こんな時代にも、これを守った人たちがいたんだな」
文化は、速くつくるものではありません。
“続ける人”がいるから、生まれていく。
一貫性は、目立たない。
でも、一貫して積み重ねたものだけが、時に証明される。
だから、私は今でも変わらず、同じことを続けています。
派手な言葉を使わない
無理な売り方をしない
原料や背景を語ることをやめない
仲間と本気で向き合う
手紙を書き続ける
なぜ、そこまでこだわるのか?
答えはシンプルです。
「一番シンプルなことが、一番難しい」
「だから、一番尊い」
これが、私の信じている“経営の美学”です。
リアンが目指すのは、
“世界最高峰の商品とサービスを通して日本から、世界、地球全体を輝かせること”。
リアンブランドが目指すのは、
“信頼され続けるブランド”。
「続ける」ということは、変わらないことではない。
どんな状況でも、“軸を手放さない”こと。
それが、リアンの在り方であり、私自身の生き方です。
[最終章予告]
第11章|“志”で終わらせず、“構造”にしていく
── 理念を未来に引き継ぐための仕組みと決意。